べすとVPNでは基本的にはVPNサービスを紹介しています。何故日本のVPNプロバイダーを紹介していないのでしょうか?
管理人はVPNを使い始めの当初は日本の企業もしくは、個人が提供しているサービスを利用していました。
スイカVPN, パンダVPN(ホープムーン), セカイVPN, マイIP辺りは長期間使っていました。その後海外のVPNプロバイダーを使い始めてあまりの違いに驚いた記憶があります。
上記以外の日本のVPNプロバイダーはこちらを参照。
大まかに比較してみましょう。
日本のVPN vs 海外のVPN
比較 | 日本のVPNプロバイダー | 海外のVPNプロバイダー |
価格 | 300-1500円 | US$3-12=350-1400円 (掲載時のレートで計算) |
サーバー数 | 2-32 | 700-3000 |
サーバー設置国 | 多くて5ヶ国 | 59-94ヶ国, 141を超える地域 |
同時接続台数 | 1-4台 | 3-6台以上 |
アプリの有無 | 一部のプロバイダーのみ(一部プロキシのブラウザ, Chrome拡張を提供) | 有り(Windows, Mac, iOS, Android, その他ルーターや、PS4等にも対応している ) |
設定が容易か? | サーバー毎に手動で設定 | アプリがあるので設定は不要 |
プロトコルの種類 | PPTP, L2TP, OpenVPN(TCPに対応していないところもある) | PPTP, L2TP, OpenVPN, IKEv2, Shadowsocks, Socks5, 対中国用プロトコル等 |
P2P, torrent | 非対応 | 利用可能 |
通信量・バンドワイズ | 一部制限有り | 制限無し |
サポート | メール or フォームから 時間帯は平日もしくは日中のみ |
24時間365日対応、ライブチャットも可能 |
特徴的機能の有無 | 無し | 暗号化の強度の調整, 対中国規制用サーバー, 対中国規制用のプロトコル, DoubleVPN, TorVPN, 自社製DNSサーバー, キルスイッチ等 |
5-Eyes加盟国 | 日本(スパイ協定サポート国) | スパイ協定加盟国以外の国 |
コストの比較
日本のVPNプロバイダーを悪く言うつもりはありませんが、比較をすればその差は歴然です。
日本のVPNプロバイダーが勝っているポイントは一社を除いて、日本語でサポートを受けられる点以外見当たりません。
コストを比較した場合、ExpressVPNは海外のVPNプロバイダーでもハイエンド(最高峰)と呼ばれており、他と比べると価格は高い部類に入ります。しかし、それでも月に1年契約でUS$8.32=約920円、1ヶ月契約でUS$12.95=1400円程度の出費です。CyberGhostVPNに限っては$2.75=約300円で使用出来ます。
日本のVPNプロバイダーはどうでしょうか?
月額700-1500円前後で、1ヶ月だと大きな違いはありませんが、プロバイダーによっては長期利用だと海外で高いとされているExpressVPNよりも高い価格を支払わなくてはなりません。
海外のVPNより高価で、多くて数十のサーバー数、サーバー設置国もほとんどが日本、アプリの提供も一部のみ、サポートはメールのみなど、日本語でのサポートが受けられるという点以外、海外のプロバイダーより勝っている点は見当たらないのが現状です。
実際に日本の最大手インターリンクのセカイVPNですら、サーバー設置国は5ヶ国, サーバー数は数十程度, プロトコルもOpenVPNは使えますが一部の端末からは利用出来ません。また、サポートはウェブフォームからの問い合わせのみと言った具合です。
サポートの対応は非常に大切です。24時間体制でサポートを整えているプロバイダーは不具合があった場合連絡すればすぐに対応してくれます。日本のプロバイダーすぐに対応してくれませんし、基本的にサーバー数が少ないので不具合が有った場合選択肢がかなり限られるというリスクを負っています。
使用感の比較
「使いやすさ」と言った点でも大きな違いがあります。例えば、ExpressVPNはシンプルなアプリをあらゆる機種で提供しており、アプリを立ち上げてワンタッチで世界中のVPNに接続出来ます。しかし、日本のVPNプロバイダーはアプリを開発する余力がないので、手動でスマホ・PCにVPNの設定(サーバー毎に)する必要があります。
海外のプロバイダーの中にはサーバー関係の大手が経営しているVPNサービスも有り、使っているサーバーの質や、技術力の面でも大きな違いがあります。通信速度や安定性、安全性と言った実際の使用感の違いが出てきます。
中国で使う場合は日本のVPNプロバイダーは特に注意が必要です。
サーバーの質と数、技術力、ノウハウの問題から海外の優良VPNプロバイダーのように高速で接続出来る日本のVPNプロバイダーはほとんどありません。
安全性の比較
安全性についてですが、優良な海外のVPNプロバイダーは信頼を第一に考えているので、DNSサーバーを自社製で構築していたり, WebRTCやDNSリークが起きないように徹底して管理しています。日本のVPNプロバイダーでここまで徹底している会社は管理人が知る限り見たことがありません。
また、会社所在地もExpressVPNはヴァージン諸島, NordVPNであればパナマと5-Eyesと呼ばれるスパイ協定の影響を受けない地域にあります。
特に大きなポイントは個人情報の取り扱い方法です。海外の有料プロバイダーはノーログを保証しており、アクセス元のIPや通信記録を一切保存していません。またアカウント作成時の個人情報もわずかです。
なんでここまで違いがあるの?
日本のVPNプロバイダーと海外のVPNプロバイダーではバックボーンにかなりの違いがあります。
海外のVPNプロバイダーは元がサーバー関係、通信関係の大きな会社が経営している所もあります。
その通信網の規模は日本のプロバイダーサービスとは桁違いで、世界中のサーバーを低価格で利用出来るという強みがあります。もし日本のVPNプロバイダーが同じようなサービスを展開したら月額幾らになるか想像出来ません。
また利用者数の桁が違うので、資金も潤沢に整っており低価格で高品質なサービスを提供可能にしています。しかし、全ての海外のVPNプロバイダーが信頼出来るわけではありません。
値段とサービスが釣り合わないVPNプロバイダーも数多く存在しています。べすとVPNでは管理人と中国人の友人でかなりの数のVPNを試して、納得出来るVPNプロバイダーのみをオススメしています。
日本のサーバーが使いたい場合はどうしたらいいの?
べすとVPNでオススメしている海外VPNプロバイダーは全て日本のサーバーを用意してあります。
例えば、ExpressVPNは2箇所, NordVPNは7箇所, VyprVPNは1箇所と言った具合です。「中国以外の地域から日本のサーバーを使いたい」こういう用途であればこれら海外のVPNプロバイダーで問題ありません。日本のVPNプロバイダーと比べて、コスト的にもかなりの節約になります。
どうしても日本語でサポートを受けたいと言う方には、インターリンクのマイIPをオススメします。1ヶ月1080円とかなり割高ですが安定して接続出来ますし、日本のほとんどの動画サイトを閲覧出来ます。
ただし、マイIPはアプリが無いので、携帯機器・PC共に全て手動で設定する必要があります。管理人も現在契約中ですが、中国でまともな速度は出ないので、中国滞在者にはオススメ出来ません。中国滞在者で高速な日本のIPを使いたい方はUCSSがおすすめです。