VPNの基礎知識

「プロキシ」「プロキシサーバー」って何のこと?VPNと比べて優しく解説

2017年7月15日

インターネットの通信に関して、プロキシサーバーを提供している、プロキシで通信しているという言葉を耳にします。このプロキシとは具体的にはどんなものなのでしょうか?

プロキシ=Proxyという単語は、代理、代理人という意味があります。

その言葉の意味どおり、自分のパソコンやスマホに変わってウェブサイトにアクセスしてくれるサーバーの事を指します。いわばパソコンと訪ねたいウェブサイトとの間の仲介役のようなものです。ですので、プロキシを使っている=プロキシサーバーを使っていると言えます。

プロキシサーバー

プロキシサーバーはルータや、外部サーバーにも設置出来ます。

ホテルや空港ではルーターにプロキシサーバーが設置されており、ウェブサイトの閲覧を制限しています。また外部サーバーに設置されたプロキシサーバーは、自分のIPを隠したり、通信を暗号化したりして通信を守ってくれます。ではVPNサーバーとの違いはどこにあるのでしょうか?

VPNサーバーとの違う?

技術的に言えば、VPNサーバーもプロキシサーバーと言うことが出来ます。
一般的にはHTTP, HTTPS, Socksというプロトコルを扱うサーバーの事を指しています。プロキシサーバーはHTTPS(TLS, SSL)で通信している点から考えると、VPNによく似ていると言えます。
VPNサーバーとの共通点としては、

  • 外部サーバーを使っている場合、自分のIPを隠したり、違うIPで通信出来る
  • 通信を暗号化出来る

しかし安全性において、大きな違いがあります。
Webプロキシを使った通信は、Webの通信のみ(一般的にはブラウザを使った通信)に暗号化がかかっています。ですのでブラウザ以外の通信、例えばアプリやシステムの通信には暗号化が掛かっていません。

また、プロキシサーバーはブラウザでの利用が主なので、WebRTCリークやJavaScript、ブラウザフィンガープリント等の仕組みによって、意図せず生IP(実際のIPアドレス)を特定されてしまうリスクがあります。そのせいで、特定の有料の動画サイトや会員サイトにアクセス出来ない場合があります。

一方で、VPNはシステム全体の通信に暗号化が掛かっているので通信を常に安全な状態に保つ事ができます。

プロキシサーバーの利点

VPNとプロキシは、優劣よりも「どこまでの通信を運ぶか」で分けた方が実態に合います。ブラウザなど一部の通信だけを中継するプロキシには、次のような利点があります。

  • キャッシュ機能、HTTPのみを処理しているのでスピードが早い
  • サーバーに接続する速度が早い
  • 処理項目が少ないのでパワーのないルーターでも軽快に動く
  • ブラウザを入れ替えて同時に幾つものIPを利用出来る
  • コストがVPNに比べて安くすむ

とりわけ中国では多くの人がプロキシを使って海外のホームページにアクセスしています。
その理由としては、VPNを使って中国外のIPから中国のウェブサイトへアクセスすると、通信が遮断されたり、速度が大幅に低下します。しかしプロキシを使えば、海外のウェブサイトを利用時のみ接続するという設定も可能です。

中国国内と海外のウェブサイトを、切り替えずに同時に閲覧できるのが利点です。代表的なのがShadowsocksです。もともとはSocks5をベースに、暗号化して中国の規制を越えるために開発されたプロキシですが、アプリによっては端末全体の通信をまとめて運ぶVPNと同じ形でも動かせます。使い方次第で、プロキシにもVPNにもなる技術です。

国外のサービスでShadowsocksを扱ってきた例には、UCSSや12VPNがあります。このうちUCSSは、Shadowsocksを開発初期から利用してきたと公式サイトで説明しています。公式のよくある質問では自社の方式を「当社のプロトコル」と呼び、HTTPに似たパケットに偽装してファイアウォールに探知されにくくすること、WireGuardと同じAEAD(認証付き暗号)で保護していることを挙げています。公式のよくある質問ではUCSSを一般消費者向けのVPNサービスと位置づけたうえで、単なるVPN(プロキシ)サービスの枠を超えたデータ転送サービスを目指すとしています。アプリには全ての通信を同社のサーバー経由にするモードもあります。

無料プロキシは安全か?

プロキシと聞くと危ないというイメージを思い浮かべるかもしれません。その原因は無料プロキシサーバーにあります。現在無料で使えるプロキシサーバーはかなりの数に上ります。無料プロキシサーバーの危険には次のようなものがあります。

  • 訪ねたウェブサイト、入力したアカウント名やパスワードまで全て監視, 収集されている
  • 通信にマルウェアや広告を埋め込まれている可能性がある

専門家の調査によれば、60%の無料プロキシサーバーに問題があると指摘しています。

参照Let's analyze over twenty thousand proxies

プロキシサーバー(VPNサーバーも含む)は構造上通信の内容のほとんどをサーバー管理者が見る事が出来ます。ですので、サーバー管理者はアカウント名やパスワードを含むあらゆる情報を収集する事が可能です。

また、プロキシサーバーに経由して来たトラフィックに広告やマルウェアを乗せて感染させる事も出来ます。技術的に言えば, 無料プロキシサーバーは無料VPNより遥かに危ないと言えるでしょう。
専門家でも優良な無料プロキシサーバーを見分けるのが困難な為、ベストVPNではオススメしていません。

中国以外の場所では、安全なVPNの利用を勧めています。おすすめのVPNはこちら。

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