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12VPN レビュー

2018年6月27日

べすとVPNレビュー 4.5 out of 5 stars(中国での利用)
サーバー設置国の数 20ヶ国以上
サーバー数 非公開(中国規制対策のため)
対応アプリ Windows, Mac, iPhone, iPad, Android, Linux, Apple TV
同時接続可能数 6台
利用料金 US$11.25 / 月〜(2年プランを月換算した場合)
支払い方法 Visa, Master, Amex, Alipay, PayPal, Bitcoin, Unionpay

12VPX(旧12VPN)公式サイトを見る

【最終確認日:2026年9月8日】

12VPNは現在「12VPX」へリブランドしています。旧ドメイン 12vpn.com12vpx.com へ301リダイレクトされ、サービス名・料金プラン・提供している接続方式のいずれも本記事の初版当時から変わっています。本記事は2018年公開の内容を土台に、2026年9月時点で公式サイト上から確認できた情報へ書き換えたものです。リブランドの正確な時期と経緯は公式に告知されていないため、本記事では触れません。

公式サイトによれば2009年から、中国をはじめ通信規制の厳しい地域に向けてVPNサービス・プロキシを提供している業者です。会社の規模は大きくないのでサーバー数やサーバー設置国も多くはありません。

12VPXは公式サイトで「Built for Expats. Tested in China.」を掲げ、海外駐在者・中国在住者向けのサービスであることを前面に出しています。

ただし、この「中国で使える」という点は、現時点では運営元の自己申告にとどまります。同社は自社を「#1 Access Service in China」と称していますが、その根拠となるデータは公開されていません。管理人が確認した限り、12VPXの中国からの接続品質について、独立した第三者による実測データや検証記録は見当たりませんでした。

ブロックされているサイトだけプロキシで接続するという設定も可能で、中国のサイトと海外のサイトを両方頻繁に開く人には使い勝手の良い設計です。

関連「プロキシ」「プロキシサーバー」って何のこと?VPNと比べて優しく解説

12VPX(旧12VPN)の3つの特徴

他のVPNサービスにはない12VPX独特の特徴を3つ紹介します。

1. 対中国用に様々な接続タイプを提供している

2026年9月時点で公式サイトに掲載されている接続タイプは、HLX / HLX China / XTLS / XTLS China / WEB / WEB China / Streaming Only の7種類です。プロトコル名をそのまま並べるのではなく、用途別の「接続タイプ」として提示する形に整理されています。

公式の説明では、サードパーティ製のプロトコルと自社開発のプロトコルを組み合わせているとされています。Apple向けの公式クライアント「Floxcore」はxray-coreを採用しており、Shadowsocks / Trojan / VLESS / VMess / XTLS / gRPC / WireGuard / REALITY などに対応します。

なお、本記事の初版で紹介していた OpenWEB・China Hybrid・StealthVPN・SoftEther・IKEv2 といった名称は、現在の公式サイトの接続タイプ一覧には見当たりません。以下のセクションは当時の記録として残していますが、現行サービスで同じ名称・同じ仕様のまま提供されているとは限りません。

Shadowsocks

中国規制用に開発されたプロトコル。速度を出来るだけ落とさずに、グレートファイアウォールを通り抜ける為に開発されました。VPNより速い速度で通信出来ます

初版を書いた2017年当時はShadowsocksを提供する業者が限られていましたが、2026年現在はUCSSをはじめ複数の事業者がShadowsocks系の接続方式を提供しており、12VPX固有の強みとは言えなくなっています。

OpenWEB China(旧12VPN時代の記述)

こちらは12VPNがカスタムしたWebプロキシです。中国のウェブサイトを閲覧時は自動的にVPNがオフになり、規制対象のウェブサイトを閲覧時に自動的にVPNがオンになるという面白いオプションも使用可能でした。

TLS1.2で通信を行っている為、高い暗号化とスピードのバランスが良いプロトコルです。現行の接続タイプ一覧にある「WEB」「WEB China」がこの系統を引き継いだものと思われますが、公式に同一と説明されているわけではありません。

SmartDNS(旧12VPN時代の記述)

Apple Airport, Apple TV, ルーターから接続するためのオプションも完備していました。特に中国向けに設定してあるので高速で利用可能とされていました。現在の接続タイプ一覧に「SmartDNS」の名称はありません。

2. Chromeの拡張機能から利用可能

Chromeの拡張機能を提供しているVPNサービスは幾つかありますが、正直VPNで拡張機能があってもあまり意味がありません。12VPNのようにプロキシを使ってこそChromeの拡張機能の能力が発揮されます。

VPNと違ってプロキシはブラウザ単位で利用の有無を設定出来るので、Chromeを使ってプロキシサーバーから国外のIPを使い、別のブラウザを立ち上げて中国国内のIPから中国のサイトを閲覧すると言った方法で使えます。

3. 使用台数は最大6台

かつては同時接続数に制限を設けていませんでしたが、現在は1アカウントあたり最大6台までの同時接続に変更されています。家族や友人でシェアすることも可能です。ただし、同じアカウントで同じサーバーへの同時接続は禁止されているのでその点は注意してください。

12VPX(旧12VPN)の詳細情報

安全性

所在地が香港にある事はプライバシー保護の観点から見ると非常に好条件でしたが、近年の香港国家安全維持法などの影響を考慮し、現在は運営元がパナマへ拠点を移しています。これにより5-Eyes等のスパイ協定に関わっていませんし、法律上サーバー等のデータ保持を業者に義務付けていません。第三国、機関にサーバー情報が渡る可能性は低いと言えます。

支払い方法にある程度依存しますが、ログインで必要な利用者情報のみを保存しています。

アクセスデータや、IPなど一切記録していない事を保証しています。サーバーの接続情報と接続エラーのみトラブルシューティングの為に数日間だけ記録しているとの事です。

サポート

メールのみの対応ですが、返信は非常に早く丁寧です。使っている感想として、返信の速さと答えの丁寧さは他のVPN業者と比べてもトップクラスです。

中国の様々な要望があるユーザーに対応しており、他の大手プロバイダーに較べて柔軟なのでサポートに問い合わせれば色んな事を教えてくれます。

対応機種

規制対策の為にアプリ名は12VPN・12VPXという名称を使っていません。デスクトップアプリは非常にシンプルです。

公式サイトが対応デバイスとして挙げているのは Mac / PC / iPhone / iPad / Android / Linux / Apple TV です。iPhone・iPad・Mac向けには公式クライアント「Floxcore」が提供されており、初版で紹介していた「外部のShadowsocksアプリにプロファイルを読み込ませる」方式が今も必須とは限りません。

本記事の初版当時は、Windows・Mac用の「VPNGUI」アプリと、iOS・Androidでの「v2rayNG」「Shadowrocket」等の外部アプリ利用を紹介していました。現行の設定手順は公式サイトの案内が最新です。iPhone, iPadで使えるShadowsocks系アプリ全般についてはこちらを御覧ください。

関連【iOS】Shadowsocks(R) おすすめアプリの紹介と比較

利用料金

支払い方法は、クレジットカード, Paypal, 支付宝(Alipay), 银联(Unionpay), Bitcoinと豊富ですが、過去に対応していたTenPayや、微信(WeChat)からの支払いには現在対応していません。

速度制限無しで利用可能です。2026年9月時点の料金プランは1ヶ月・1年・2年の3つで、いずれも自動更新です。本記事の初版にあった6ヶ月プランは無くなり、代わりに2年プランが追加されています。

1ヶ月プラン US$29.99 / 月
1年プラン US$169.99(月換算 US$14.17)
2年プラン US$269.99(月換算 US$11.25)

1ヶ月プランと2年プランでは月あたりの単価が2.6倍以上開きます。短期プランで試してから年額へ移行する、という買い方をすると割高になりやすい価格設計です。

返金保証

返金保証の条件は「注文から14日以内」「使用帯域5GB未満」「初回注文のみ」の3つです。更新分の支払いは対象外なので、2年プランを一度更新した後に解約しても返金はされません。

特に効いてくるのが5GBという帯域条件です。14日という日数はあっても、実際には数日使って合わなければ返す、という試し方に限られます。動画を数本見れば5GBは超えます。

無料eSIM特典

公式サイトでは無料eSIMの特典が案内されていますが、対象は「中国で1年以上アクティブなアカウントを維持している利用者」と限定されています。新規契約の時点で受けられる特典ではないので、申し込みの判断材料にはしない方が無難です。

管理人からのふた言

良い点

  • Shadowsocks・XTLS・REALITY等、規制回避向けの接続方式が一通り揃っている
  • 接続可能台数が6台と十分にある
  • iPhone・iPad・Mac向けに公式クライアント「Floxcore」がある
  • 拠点をパナマに移したため、スパイ協定や中国の法規制の影響を受けない

悪い点

  • ホームページ、アプリが全て日本語対応していないので英語で設定する必要がある
  • 1ヶ月プランがUS$29.99と高く、短期で試しにくい
  • 返金保証が「14日以内・5GB未満・初回のみ」と条件が厳しい
  • 中国での接続品質を裏付ける第三者の検証データが公開されていない

規制回避向けの接続方式が一通り揃っていること、法的な安全のために拠点をパナマへ移したこと。この二点が12VPXを検討候補に挙げられる理由です。一方で、中国からの接続品質については運営元の主張以外に判断材料が無いのが正直なところです。日本語のサポートもありません。

回線品質を自分で確かめてから選びたいのであれば、IPLC専用回線を使うサービスと並べて比較してみてください。UCSSについては、回線構成と中国からの利用実態を別記事にまとめています。

関連IPLC専用回線を採用したUCSSの検証記録

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