P2P, Torrentで有名なTorGuard。
VPN業者ではサービスの規模、サーバー数で大手の部類に入ります。
中国の規制用に、Stealthプロトコル、Cisco Anyconnectでの接続にも対応しています。
TorGuardは実際に中国で繋がるのでしょうか?
今回は、电信 (China Telecom) の200Mで試してみました。
暗号化は最も弱く、速度が出るAES128, SHA-1を使用しています。
TorGuardの中国での結果は?
先ず、通常のOpenVPNでの接続です。
プロトコルはUDP, TCPで香港, 日本, 台湾, 韓国, シンガポール, USのサーバーを試してみましたが1つも繋がりませんでした。
中国規制用のStealthプロトコルで試してみました。
香港、シンガポールと繋がるサーバーもありますが、速度計測出来ないレベルのスピードです。
インターネットを閲覧する事すら厳しい状況です。
Cisco Anyconnectではどうでしょうか?
TorGuardはCisco Tunelを使っての接続にも対応しています。
Cisco Anyconnectと呼ばれるサードパーティアプリを別途ダウンロードして、サーバー毎に手動で設定する必要があります。
利用可能サーバーはUS, Netherland, Hong-Kong, Singapore, UK, Japanの6つの国を選択可能です。
Hong-Kongは繋がりました。
Speedtest.netにて3度計測して1番良かった数字が下記になります。
インターネットサーフィングも厳しい数字です。管理人の使用環境が200Mなので、100M以下で契約している人は通常利用は困難です。
サポートからの回答
あまりにも繋がらないのでサポートに連絡してみました。
サポートは残念な対応だったのですが、回答としては固定IP(別オプションで US$4.99 / 月)を購入すれば安定して中国から接続できるとの事でした。
TorGuardのVPNサービスは年間で、US$59.99とUS$5.00 / 月 と高くありませんが, 固定IPを購入すると年間で、US$120 (US$9.99 / 月) とかなり高額になってきます。
UK, USであればStrongVPNはもっと安い値段で中国から繋がる固定IPを提供しています。
日本の固定IPを日本で使う場合は注意が必要です。UK, US辺りの固定IPは速度がそこそこ出ます。しかし、2017年1月の規制強化以降日本のIPは速度が出た経験がほとんどありません。
使えない場合に返金可能か確認してから申し込む事をオススメします。
結論は?
TorGuardのVPNサービスは中国で使うには難しいとう結論です。(2017年7月現在)
速度がほとんど出ないので中国での利用にはおすすめ出来ません。
また、TorGuardのホームページのアカウント画面が複雑で分かりにくいこと、また、規制のある地域でVPNに接続するためにサードパーティアプリCisco Anyconnectを使うよう推奨しており、サーバー設置国も6カ国しかありません。
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