VPNサービスを検討している時によく聞くプロトコル。プロトコルとはいったい何のことでしょうか?
初心者向けにわかりやすく説明します。
プロトコルの言葉の意味は?
プロトコルという単語自体はインターネット以外の場では昔から使われており、とりわけ政治において、外交の際の共通の慣習、もしくは国際法などを指して用いられています。
ITにおいても基本的な意味は変わりませんが、対象が人間ではなく、コンピュータ間で使われています。
IT業界でプロトコルは「通信機器間で通信を行う際のルール、手順」と定義されています。
なんでプロトコルが必要なの?
私たちの人間社会では、誰かと情報をやり取りする際に従わなくてはいけない約束事があります。言葉を発するにしても、正しい単語の組み合わせを発して始めて相手に伝わります。ここでは文法という約束事があります。また、手紙をやり取りする時は相手の住所、そして自分の住所を記入して切手を貼ることが定められています。
同様に、コンピュータ同士が通信する、つまり情報のやり取りを行う場合にも、共通のルールが必要です。このルールをプロトコルといいます。
このプロトコルのお陰で違うOS、例えばWindowsとmacOS同士でもやり取りが可能になっています。
プロトコルは誰がルールを決めてるの?
通信のプロトコルはISO(国際標準化機構)によって決められたOSI(開放型システム間相互接続)で設計の指針が定められています。
OSIではネットワークの基本的なモデルを作成しており、これはOSI基本参照モデルと呼ばれています。このOSIモデル=国際標準があるおかげで、様々なメーカーのネットワーク機器間での接続が可能になっています。
このルールの中に、暗号化の強度、鍵を使ってデータの暗号化を解除する仕組み、データ通信を簡潔化するルール等、安全で高速に通信出来る様々なプロトコルが開発されています。
とりわけインターネットVPNでは通信時の暗号化の強度や方法、カプセリングの方法等の通信の安全面に関わるプロトコルが強調されています。