マレーシアに所在地がある2007年からサービスを提供している老舗VPNプロバイダーBolehVPN。シンガポール、ベトナム、マレーシアもインターネット規制がかかっています。そんな状況を打破する為にBolehVPNは、BolehGEO、xCloak、Shadowsocks、プロキシ等様々なプロトコルを使用出来ます。11ヶ国のサーバーを利用可能です。
料金形態は次のようになっています。
同時接続可能台数は2台まです。Windows, Macは純正アプリを提供していますが、iOSとAndroidはOpenVPN Connectを使用する必要があります。純正アプリのインターフェイスです。
サーバー数、接続可能台数、料金を考えるとコストパフォーマンスは良くない印象です。
1日のフリートライアルを利用出来ますが、購入後の返金は出来ません。
サポートはチケット制でライブチャットはありません。
中国からのスピードテスト
接続環境は电信(China Telecom)の200Mから試してみました。
BolehGEO
NetflixやHuluを見るためのBolehGEO。中国では接続可能でしょうか?
シンガポール、カナダ、ネザーランドを選択可能ですが、接続出来たのはシンガポールのみです。
シンガポール
FullyRouted
繋がるサーバーもありましたが、SpeedTestで計測出来ないレベルの速度です。
FullyRouted-Singapore
IPv4-FullyRouted-Singapore
xCloak
xCloakは規制用のプロトコルです。ほとんどのサーバーが繋がりませんでした。繋がったとしても、ネットが開けないレベルのスピードです。
xCloakRouted-Singapore
Shadowsocks
かなり初期のバージョンかつカスタマイズされていないSSで、かろうじて繋がる程度です。
Singapore
まとめ
BolehVPNは中国では使いものになりません。
緩いインターネット規制には対応しているのかもしれませんが、世界で最も厳しくインターネット規制をしている中国には対応出来ていないようです。
今回有料プランで登録してレビューを書いている際に残念に感じる点が幾つかありました。
BolehVPNサポートの対応が遅く、管理人が何度が質問しても10時間以上返信がない事もざらでした。公式ホームページ上でライブチャットがあるように見せかけている点も気になります。
別の点として、サービスの説明が曖昧で接続可能台数や、プロトコルの詳細、何日間のプランでどんなプロトコルが使えるかの説明もありません。
11ヶ所のサーバーと、MacとWindowsの純正アプリしか提供していないのに、月額約$10=約1100円の利用料金はかなり高額だと感じます。
インターネット規制用のプロバイダーであれば、Proxy.sh(プロキシではなくVPNプロバイダーです)や、NordVPNの方があらゆる面で良いサービスを提供しています。
中国で使えるテスト済みのVPNはこちら。