中国の規制は日々強化されていて、2017年1月から始まり、取り分け10月の大規模な規制以降多くのVPNプロバイダーのサーバーがブロックされています。2018年中に何度も中規模なVPNサーバーに対するIPブロックが行われて来ました。その後2019年中頃より通称グレートファイアウォールと呼ばれる検閲システムが強化された為より厳しい状態が続いています。
べすとVPN.jpを運営中のサイトオーナーと友人は中国現地から相当数のVPNを実際に何年も使用しています。その中で2020年現在中国でベストと言えるVPNプロバイダーを紹介します。
投稿しているレビュー・比較は実際のデータを基に評価を行っており、接続時の安定性・速度、プロバイダーの信頼性、カスタマーサポート、設定が簡単か否か、アプリの品質、中国のどのインターネットプロバイダーでも繫がるかを基準に比較しています。
評価に使用しているネット環境は、中国电信(ChinaTelecom)光回線400Mと4G、联通(ChinaUnicom)光回線100Mと4G回線、移动(ChinaMobile)4Gを利用しています。
*ご利用のインターネットプロバイダー、地域や地区によって変化があることをご了承ください。
紹介しているVPNサービスには全額返金保証期間(UCSSを除く)があるので、試用期間の利用をオススメします。
中国の状況に合わせて随時更新しています。最新情報はこちら。
VPNサービス名 | UCSS おすすめ No.1 |
12VPN おすすめ No.2 |
ExpressVPN おすすめ No.3 |
1年間の利用料金 | US$108.00/1年 から (US$9.00/月) |
US$50.30/1年 から (US$4.20/月 クーポン使用時) |
US$99.00/1年 (US$6.67/月 特別オファー) |
1ヶ月の利用料金 | US$36.00/3ヶ月 (アンリミテッドプランのみ一ヶ月も可能) |
US$7.69/1ヶ月 (クーポン使用時) |
US$12.95/月 |
使用可能台数 | 3台 | 無制限 (同じサーバーは使用不可) |
5台 |
BitTorrent | |||
NetFlixに対応 |
(日本, HongKong, US, UK, Korea, Taiwan, Germany, Canada, Singapore) |
(USサーバー) |
|
日本の動画サイトに対応 |
(DAZN, Huluなど、ほとんど全ての動画サイトに対応) |
(一部に対応) |
(一部サイトは閲覧可能) |
設定が簡単か | ![]() (日本語のサポート対応) |
![]() |
![]() |
アプリの品質 | ![]() (iOSは★5つ) |
![]() |
![]() |
速度と安定性 | ![]() 全てのサーバーから高速で接続可能 |
![]() CN表記のサーバーから接続可能 |
![]() Hong Kong-3, 4, LA-5, Singapore-Marina Bay |
全額返金保証期間 | ![]() 使用期間なし |
![]() 14日 |
![]() 30日 |
No.1 UCSS
中国等の規制のある国や地域から高速でインターネットに接続するという目的で運営しているShadowsocks専用プロバイダーです。Shadowsocksが開発された直後から運用しているので中国での回線やサーバーの最適化、最新のShadowsocksに関する高度なノウハウを持っています。
他のプロバイダーとは違い主に中国等の検問が厳しい地域向けにサービスを提供しており、インターネット検閲の影響を受けないサーバーも提供している為に中国から確実に繋がります。また、ほとんど全てのサーバーからNetflixが視聴可能で、DAZNやHuluと言った規制の厳しい動画配信サービスを含む日本のほとんどのストリーミングサイトに対応しています。
UCSSは中国へ繫がる一般回線ではなくIPLC回線(国際線用回線)と言った非常に高価な回線を採用しており、インターネット検閲を受けずに通信が可能です。そのためブロックされるという問題を心配せずに高速で通信が可能です。また、中国のShadowsocksサービスとは異なり、高いプライバシー保護の基準を設けており、暗号化はデフォルトでAES-256という非常に強力なアルゴリズムを採用しています。
会社所在地も韓国なので、国の圧力で突然サービスが停止もしくは縮小するというリスクもありません。ウェブサイト、サポートは勿論ですが、WindowsとmacOSのデスクトップアプリも日本語に完全対応しています。
通信量無制限のサーバーも提供しており、通信量に制限のあるプランのTaiwan-2が無制限で利用可能です。
通常プランのほとんどにIPLC回線(国際線用回線)が採用されています。インターネット検閲を受けない(ブロックされない)だけでなく、非常に低いPingで快適に通信出来ます。
低いPingに安定した高速回線
Shadowsocksが開発された当初から運用しているので、どのサーバーが中国へ高速で繫がるか熟知しており、全てのサーバーを中国のインターネットプロバイダーに最適化してあります。また、コストはかかりますが、出来る限りほとんどのサーバーにCN2回線(China Telecomが開発した超高速直通回線),ビジネス用の直通回線(IPLC)、中国国内のサーバーを経由すると言った方法を使用しています。その為に、低いPing値、高速で安定した速度での通信を可能にしています。
帯域幅の広いサーバーを使用しているので、例えば电信(China Telecom)の200M以上で契約していた場合、全てのサーバーで最低でも70-100Mbps以上、時間帯とサーバーによりますが中国から最高で500Mbpsまで速度が出ています。公共の遅いWi-Fiなどでも余裕でYouTube等の鑑賞が可能です。
プロトコルの特性上サーバーへの接続が非常にスムーズで、通常のVPNのように接続に時間がほとんどかかりません。実際に使ってみると体感出来るレベルの違いです。
日本のIPを使いたい人には特におすすめです。現在日本のサーバーへ高速で繫がるVPNプロバイダーはほとんどありません。UCSSは日本の広帯域サーバーを利用しており、全ての日本のサーバーから高速で接続出来ます。
BGPネットワーク使用したサーバーが追加されました。中国国内のあらゆるインターネットプロバイダーの回線を使用出来る回線です。China Unicom, Telecom, China Mobile以外のインターネットプロバイダーを利用している方や、ネットワークがあまり安定しない地域で使用している人に最適のサーバーです。
関連【速度計測】UCSSのスピードテストの結果は?中国で計測
ゲーム専用プランも選択可能です。ゲーム専用にIPLC回線やAnycastグローバル回線など非常に低いPingが出るサーバーを選別し、プロトコルを調整しています。かなり高価ですが、最高レベルに低いPingを実現しています。
通常プランからもIPLC回線が利用可能です。月額1000円程度のVPNプロバイダーでは提供出来ないレベルの非常に高価な企業専用回線です。管理人が調べた価格ですが、最低でも1Mbps辺り100USDを超える価格でした。私設回線故に中国のインターネット検問を干渉を受けないので安全かつ高速でスムーズな通信が可能です。
Netflixやその他の動画等のストリーミングに最適
Shadowsocksの特徴である速度と安定性から、動画再生にも最適です。UCSSはNetflixやAbemaTV等の動画を見れるように最適化しています。取り分けNetflixやHuluは厳しいIPセンサーを搭載していており、多くのVPNプロバイダーは限られたサーバーからのみ接続可能です。
アジア圏のサーバーからNetflixに繫がる海外VPNプロバイダーはほとんど見たことがありません。UCSSは香港、日本、韓国、台湾、USA、カナダ、UK、ドイツ、シンガポールの9つの地域からNetflixに高速で接続出来ます。
日本のほぼ全ての動画配信サービスに対応しており、DAZN, Huluの閲覧も確認しています。
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軽く使いやすいアプリ
基本的にはオープンソースのShadowsocksソフトウェアを使用して接続します。取り分け、iOSのアプリは選択肢も多く完成度も高く、使いやすいアプリが多く揃っています。他のVPNプロバイダーよりもDNSや接続ルールを細かく設定出来たり、ウィジェットからワンタッチで接続出来たりと非常に快適です。
中国から使う事を念頭においているので、Windows, macOS, Android, iOS, これら全てのアプリは、中国のサイトはSSサーバーを経由しないで、海外のサイトのみSSサーバーを経由するといった設定もワンタッチで簡単に操作出来ます。
SurgeやClashと言った非常に完成度の高いプロキシツールにも対応しています。
サードパーティのMerlinやOpenWrtファームウェアにも対応しており、ルーターから簡単に接続可能です。ゲーム利用者に必須なUDPでの接続にも対応しているので他のVPNプロバイダーでは到達出来ない速度で安定した通信が可能です。
カスタムオーダー
UCSSはShadowsockサーバーを一人一人に合わせたカスタムオーダーを提供しています。暗号化の方法から1ヶ月辺りの使用量、帯域幅や必要なPing値まで細かくオーダー出来ます。プライベートなサーバーが欲しい方、また中小企業等グループでの使用やゲーム専用のサーバーが欲しい方等に最適です。
まとめ
UCSSの最大のデメリットは通信量に制限がある事です。ホームページ上では次のように説明しています。
UCSSはネットワーククオリティにこだわるお客様の為に、通常のVPNサービスでは提供が難しい高品質な回線を提供しています。例えば、UCSSと同等の回線を平均的なVPNサービスのように3-6台同時接続+無制限の通信量という方法で提供すると、原価だけでも非現実的な金額になりご利用出来る方が限られてしまいます。
当社ではお客様へ高品質なサービスを現実的な価格でご提供する為に通信量を調整させて頂いております。
また帯域には一切制限をかけておらず、通信量を調整させて頂いている事によって、全てのお客様が公平でストレスなく回線をご利用していただけると言った利点もございます。
50−500GBで通信量を選択出来ますが、最も少ない50GBのプランの目安として、YouTubeの720pの動画が1日平均約2時間ほど鑑賞出来ます。毎日動画を数時間見ると言った利用でなければ、一般的には十分な通信量です。管理人は200GBのプランを使用しており3台付けっぱなしの状態ですが、使い切った事は一度もありません。
IPアドレスを守ると言った理由も含めた経営方針として試用期間を設けていないこともデメリットの一つです。
ポイント
- 全てのサーバーから超高速で接続可能
- インターネット検閲を受けない(ブロックされない)専用回線を利用出来る
- あらゆる動画配信サービスが鑑賞可能(DAZN, Huluを含む)
- 日本語のサポートに完全対応している
現在使用しているVPNの速度に不満がある人、日本のIPを使って高速接続したい人、Netflix等動画サイトを鑑賞したい人に最もおすすめのプロバイダーです。現在日本、香港、US、シンガポール、韓国、UK、カナダ、ドイツのサーバー全てから高速でインターネットに接続出来ます。
No.2 12vpn
消費者を大切にしており、常に変化に対応しているVPNプロバイダー。主にプロキシをメインに提供していましたが、現在Shadowsocks, v2Ray, 独自のhttpsなどマニアックなプロキシを含めて、ワイヤーガードやIKEv2など現在主流のVPNプロトコルも提供しています。
中国から利用する場合は、OpenConnect, Shadowsocks, v2Rayから安定して接続可能です。YouTube等の無料の動画サイトであればかなりの速度で鑑賞可能です。光回線の100M以上でサーバーを上手く選択すればYouTubeのHD動画が鑑賞出来ます。
特別にべすとVPN.jp用に30%割引クーポンを発行してもらいました。申込みの時のクーポン(Coupon)欄に "BESTVPNJP" と入力して頂くと利用料金が30%OFFになります。
Netflixにデスクトップアプリからのみ対応してます。”Web in China” の ”China Telecom CN2 US” サーバーから接続可能です。オリジナルのiOSアプリの提供を始めました。若干バグがあるものの中国から接続可能です。
中国を良く知っている
香港がベースの会社で中国ではそこそこ有名なVPN業者です。主に中国の規制向けにサービスを展開しているので、中国の規制に対する対応の速さは他のサービスと比べてかなり早い方です。
中国で使うことが前提であれば「繋がらない」という心配をする必要はありません。常時10台前後、中国用に最適化したサーバーを展開しています。
Shadowsocks, v2Rayが使える
Shadowsocksは厳密に言えばVPNではありませんが、中国規制用に開発されたプロキシです。Flashに対応していない等の規制はありますが、VPNと比べるとより速い速度で通信可能です。v2Rayと言ったShadowsocksの進化版プロトコルも提供しており、現在中国から利用出来るメインのプロトコルとなっています。
別途でクライアントソフトの購入もしくはダウンロードが必要ですが、家の通信速度が100M以下、电信(China Telecom)の20-30Mを使っている人に是非使ってみて欲しいプロキシです。明らかにVPNより早く通信できます。
OpenWebもTLS1.2ベースのトンネルを利用して、プロキシのような方法でインターネットに接続します。こちらも通常のVPNに比べると速度は出ます。
デメリット
ChromeとFirefoxの拡張機能は便利ですが、プロキシのみの対応なので、VPNを使いたい場合はサードパーティのアプリをダウンロードする必要があります。純粋なVPNをメインで利用したい場合はExpressVPNをオススメします。
日本などのローカルサービスは特に必要が無く、GoogleやYouTube, Instagramなどだけ使いたいという人にはオススメ出来ます。また、一部の設定が手動なので、パソコンが苦手な人には若干難易度が高いかもしれません。ホームページ・サポートともに日本語未対応です。
下記申し込みリンクは中国からVPN無しで申し込み可能です。
No.3 ExpressVPN
海外で最も評価の高いExpressVPN。通信の安全性を確保したいと考えている方に一番お勧め出来るプロバイダーです。
Netflixにも対応しており、いくつかのUSサーバーから接続出来ます。(デスクトップ、モバイル共に対応)
ホームページ、アカウント画面(ダウンロードや設定画面)が日本語に対応しています。
中国での速度と安定性
スピードとサーバーの反応速度、安定性は他のVPNに比べて遥かに上を行っています。2015-2019年にかけてサイトオーナーと友人も毎日仕事で10時間以上、4年近く利用していましたがExpressVPNの香港サーバーより安定して速度が出ているVPNサーバーは他に見当たりませんでした。何年も安定して中国から接続出来ているという点にExpressVPNの凄さがあります。他のVPNプロバイダー、例えば中国で使えると有名なVyprVPN, Astrillなどは規制により速度が落ちたり使えなくなったりしています。
中国向けに非常に高価なCN2という中国のインターネットプロバイダー直通のサーバー(香港とUS)を提供しています。他のVPNプロバイダーのように様々なサーバーを迂回する事無く中国から直接香港のサーバーに接続出来るので、低いPing値で高速通信を可能にしています。
関連中国で最もおすすめのVPNがなんでExpressVPNなのか?
中国で使う場合は、Hong-Kongの3, 4, もしくはUSA-LA5を使ってみてください。(Taiwan via HK, Taiwan via HK-2, Taiwan-3も速度が出ています。) 環境と使用している時間帯に依存しますが、电信(China Telecom)の100M以上で契約していた場合YouTubeで動画鑑賞が可能な速度が出ています。
関連ExpressVPNのスピードテストの結果は?中国で計測
ExpressVPNはプロキシやPPTPなどではなく、OpenVPNでの接続なので高いセキュリティを確保しながら接続が出来ます。中国から通信の安全性を確保して接続したい人はプロキシや安全性が低いPPTPでの接続はおすすめ出来ません。
速度が出ないと感じる場合は "VPN Setting" もしくは "Preferences" でプロトコルをUDPに変更してみて下さい。UDPで接続していて急激に速度が低下している場合はAutomaticに戻すと劇的に改善する場合があります。
アプリの品質
アプリの品質も高く、Windows, Mac, iOS, Androidといった主要なアプリは定期的にアップデートされています。
ExpressVPNのiOSアプリは、OpenVPN専用のアプリ(Open Connect)を使う事無く、OpenVPNプロトコル(TCP、UDP)をデフォルトで利用出来るなど、シンプルながらもかなり力を入れてアプリを開発しています。OpenVPNは現状で最も安全で安定しているプロトコルです。
現在デフォルトでOpenVPNに対応しているアプリはExpressVPN以外見たことがありません。(Apple側の制約の為、VyprVPN, NordVPN, IPvanish等のiOSアプリはOpenVPN非対応で、接続は全てL2TPもしくはIKEv2)iPhone, iPadユーザーにはとりわけオススメです。
ChromeとFirefox, Safariの拡張機能も提供しており、特にWindowsユーザーには便利な機能です。
Linksys, Asus, Netgear用のルーターアプリも提供しています。他のVPNプロバイダーは全て手動で設定する必要がありますが、ExpressVPNは簡単な設定で家全体をVPN接続状態にする事が出来ます。
関連ExpressVPN 無線LAN(Wi-Fi)ルーター アプリの設定方法と使い方
デスクトップアプリ限定ですが、特定のアプリをVPNに接続するか否かを設定出来るようになりました。"Preferences→General→Connection Per App" から設定可能です。この機能は中国では非常に便利です。中国では多くのサイトが海外からアクセス不可となっています。
使い方としての一例ですが、ChromeとFirefoxを使っている場合片方のブラウザのVPN接続をOFFにします。OFFにしたブラウザで快適に中国ローカルのサイトが閲覧可能になります。
設定が簡単
サイトオーナーは様々なVPNアプリを利用してきましたが、ExpressVPNが一番簡単に設定出来るアプリだと思います。macOS, Windows, Androidすべてが同じインターフェイス(操作画面)で非常にシンプルです。iOSアプリは日本語に対応しています。
iOS以外のアプリは日本語に対応していませんが、セットアップは簡単です。あまり電子機器に詳しくない人でも簡単に設定して利用する事ができます。
まとめ
正直デメリットは料金設定と高速で接続出来るサーバーが一部地域(Hong Kong, US)に限られるといった二点のみです。
ポイント
- 中国から接続出来る状態を保ってきた実績がある
- Hong Kong, USAサーバーからCN2回線(高速回線)が無制限で利用可能
- プロキシでは実現しにくいシステム全体を保護する安全性
- 高いアプリの完成度
1年契約でプラス3ヶ月無料($6.67 / 月)になる特別なリンクを提供して頂きました。下記申し込みボタンは中国からVPN無しで申し込み可能です。
No.4 VPN.AC
VPN.ACはルーマニアのセキュリティ専門の会社が経営しているVPNプロバイダーで、最高レベルのセキュリティを提供している事で定評があります。
中国に関してかなりのノウハウを持っており、CN2回線で接続出来るサーバーを数台所有しています。特にドイツとLos Angelesのサーバーはかなりの速度が出ています。
ChromeやFirefoxの拡張機能から使えるプロキシも中国から接続出来ます。Netflixに対応しているので、中国からOSを問わずNetflixを見たい人におすすめです。
中国規制用サーバー
VPN.ACは中国からのユーザーの為に複数台のサーバーを中国仕様に構築しています。(アプリの設定から中国用サーバーを表示させてる必要があります)
とりわけ、Los Angelesとドイツ(オーストリア)のサーバーはCN2と呼ばれる中国のインターネットプロバイダー直通のサーバーを使用しています。中国から距離があるのでping値は200ms前後ですが、速度は安定しており時間帯によってはExpressVPN程ではありませんが、NordVPNの "Obfuscated Server"(香港)より速度が出ています。
おすすめのサーバーは、Canada (Vancouver), Germany (CN2), Los Angeles2, 5 (CN2) です。どちらも安定して速度が出ています。特にChinaUnicomとVPN.ACのCN2サーバーの相性は良く、ChinaTelecomより速度が出ています。Hong-Kong1も速度は凄く早くありませんが、かなり低いPing値で安定して接続出来ます。
NetflixはGermany (CN2), Hong-Kong1, Los Angeles2 (CN2)から鑑賞出来ます。管理人はLos Angeles2 (CN2)を使ってNetflixを鑑賞していますが、途切れる事なくHD画質で鑑賞出来ています。(接続している使用環境によります)30M程度の契約でも、条件によっては鑑賞可能です。
中国からのスピードテスト結果はこちら。
関連【速度計測】VPN.ACのスピードテストの結果は?中国用サーバーを使って現地から計測
中国用サーバーを使う為のアプリの設定とサーバーの選択方法はこちらを参照下さい。
関連VPN.ACアプリの中国用サーバーの設定方法から使い方まで
様々なプロトコルとポート
VPN.ACはデスクトップとAndroidアプリからプロトコルとポートを選ぶ事が出来ます。中国で使う場合には "OpenVPN XOR"+TCP-443を使ってみて繋がらない場合にTCP-6112, 27036に変更してみて下さい(iOSは自動で設定されています)。このXORは検知されにくいように迷彩機能が付与されたカスタムプロトコルになります。
iOSからの利用はプロトコルの設定の必要はありません。中国用サーバーを選んで接続して下さい。
デメリット
iOS, Androidアプリは刷新されてかなり使いやすくなりましたが、デスクトップアプリは古いデザインで使いやすいとは言えません。PPTP接続に関してバグがあって一部のサーバーは接続出来ません。(PPTP以外は問題ありません)
価格から言うと、ExpressVPNの約半分の料金です。ExpressVPNの香港サーバーのように低いPing値で安定したサーバーは保有していませんが、Germany (CN2)、Los Angeles2 (CN2)、Canada (Vancouver) は速度が出ています。
デスクトップから使う事がほとんどない人、Netflixを中国から見たい人はVPN.ACがおすすめです。
VPN.ACの登録方法を日本語で解説しています。
関連VPN.ACへの登録からアカウントの設定まで | 日本語で全対応
No.5 VyprVPN
中国専用のプロトコルが使えるVyprVPN。インターネットプロバイダーが联通(China Unicom), 移动(China Mobile)を使っている人はVyprVPNもそこそこの速度で通信出来ます。但し、电信(China Telecom)では速度が出ないのでChinaTelecomと契約している人はExpresVPNをオススメします。
おすすめサーバーは、香港、シンガポール、台湾です。凄く安定している特定のサーバーはありませんがこの3つのサーバーはそこそこの速度で通信出来ます。
Netflixに対応していて、USサーバー全般と、オーストラリアサーバーから鑑賞出来ます。中国からの利用ですと、NewYork, Los Angelesのサーバーがわりと安定しています。アプリからPing値を見て低いUSサーバーをご利用してみて下さい。オーストラリアサーバーは速度が出ていません。
中国規制用プロトコル “Chameleon“
VyprVPNは中国のユーザーを大切にしており、対GFW(グレートファイアウォール)用にOpenVPNをベースに独自のプロトコルを開発しました。基本的にパケットを隠す、という点で他のステルスVPNと変わりませんが、AES-256という高い暗号化を保った状態で通信出来るのが特徴です。
管理人が2年以上中国で使ってきた感想ですが、規制対策用にプロトコルChameleonで接続すると速度が落ちます。但し、どのサーバーにも繋がらない時にChameleonに変えると繋がる事があります。ですので、中国で使う場合は保険としてChameleonが使えるプレミアムプランの加入をおすすめします。(中国以外の地域でしたらスタンダードプランで十分です。)ChameleonはiOSでは使用不可なのでご注意下さい。
サポートが対応してくれる
中国にいると稀に繋がらなくなる事があります。そんな時にサポートに連絡するとすぐにIPを変えてくれる,もしくはプロトコルの設定、最適なサーバーを紹介してくれます。スピード以外の問題はサポートに連絡すると解決します。ただし、サポートは英語のみの対応なので、英語が得意でない人はGoogle翻訳 or 百度翻译を使ってサポートに連絡してみて下さい。
デメリット
VyprVPNはExpressVPNやNordVPNのようにCN2という中国のインターネットプロバイダー直通のサーバーを所持していません。多くのサーバーを迂回して接続しているのでPing値(反応速度)が高い傾向にあります。特にトラフィックが混む夜間の動画再生などは厳しいかもしれません。
もう一つの点は中国のインターネット規制に対して公に対立しているので、中国から目をつけられており定期的にIPブロックされています。復旧は確かに早いのですが、安定していないというのが正直な感想です。
ホームページは日本語未対応ですが、アプリは日本語に対応しています。申し込み方法はこちら。
関連VyprVPNへの登録方法からアプリのインストールまで | 日本語で優しく解説
下記リンクは特別に中国滞在者向けに用意して貰いました。中国からVPN無しで申し込み可能で、月極め初回月のみ50%OFF、1年プランが25%OFFで購入出来ます。
No.6 NordVPN
DoubleVPNやTorVPNなど徹底したプライバシー保護で定評のあるNordVPN。2018年11月現在、規制地域用サーバーはWindowsとMac、Androidのみ対応しています。iOSには対応していません。
Netflixにも対応していますが、サポート曰くアメリカの特定のサーバーはモバイルから繋がるとの事でしたが管理人の環境では接続出来ずプロキシとして検知されてしまいます。しかし、デスクトップからだと快適に利用可能です。
対中国規制用サーバー
海外での評価も高いNordVPNですが、中国で使用出来ない点がネックになっていました。2017年から中国で使えるようにサーバーを調整していたようで6月頃から "Obfuscated Server" という対中国用のサーバーが使えるようになりました。とりわけ "Obfuscated Server" のHk11, Hk12, Singaporeサーバーで速度が出ています。
規制用サーバーが発表されてから管理人と幾人かの友人で数週間使い続けてみました。ExpressVPNには敵いませんが、ChinaTelecom200Mの契約で調子のいい時には4Kも問題なくキャッシュされるレベルの速度です。友人は电信30Mで契約中で、1週間程NordVPNを使ってYouTubeを見ていたようですが720pの動画も途切れずに見れているとの事でした。今もサーバーの改善を図っているようなので今後に期待出来ます。
Obfuscated Serverの香港サーバーはNetflixに対応しています。低いPing値で中国から快適に動画鑑賞出来ます。
関連【速度計測済み】NordVPNを中国で使う方法 | Windows10に対応
リーズナブルな価格
NordVPNをオススメ出来る最大の理由は価格とクオリティの高いバランスにあります。PureVPNも同じような価格ですが、アプリやサービス、技術力の点で大きな差があります。
NordVPNは当サイトから申し込んで頂くと、2年でUS$95($3.99/月)というリーズナブルな価格で利用可能です。30日の全額返金期間もあるので試してみて気に入らなければ返金可能です。
デメリット
ホームページのトップページ以外は日本語に未対応です。ただし、アプリは非常に使いやすいのでアイコンを見るだけである程度操作は可能です。
現時点では、中国用サーバーはiOSに対応していません。しかし、OpenConnectを使って手動で設定することによって、アメリカ、台湾等の幾つかのサーバーは中国から高速で接続出来ます。
Windows10, Mac, Androidを使っている方、NetflixをデスクトップもしくはAndroidから見たい人にオススメ出来るVPNサービスです。
べすとVPNでは申込み方法からセッティング方法まで日本語で解説しています。
中国からVPN無しで申し込めるリンクも用意しています。申し込みはこちら
中国VPN最新接続状況
2020/12/23
国内の規制が厳しく幾つかの中国資本プロバイダーが閉鎖されています。UCSSがプラン名を一新したようです。現在UCSSが最も安定しており、日本にいる時とほとんど同じ感覚でインターネットが可能です。とりわけUCSSプランのKR-1は非常に低い遅延で接続できています。
2020/10/06
国慶節の連休時に毎年恒例通りブロックが何度か行われているようです。10月末は大規模な会議があるのでその前後もブロックが行われると予想されます。管理人も使用しているUCSSであればブロックの影響を受けないので安定して海外のサイトにアクセス出来ます。
2020/09/27
最近UCSSが大幅アップデートしたようで、ほとんどのサーバーにIPLC回線が採用されたようです。Japan-5,6は体感でもわかるレベルで通信が改善されています。
2020/06/04
やはり断続的にブロックが続いています。ExpressVPNは繋がりにくい状態です。UCSSは全てのRelayサーバーから接続可能な状態です。v2Rayに致命的なセキュリティホールが見つかっています。当局に接続元のIPが漏れているようです。ご利用の方はご注意下さい。
2020/05/15
ExpressVPNのUSA LA-5がCN2 GTルートに変更されています。低いPingで速度も出ています。スピードテストの結果はこちら。
2020/05/10
不定期にブロックが続いているようです。現在ExpressVPNはあまり速度が出ておらず、今の所はUCSS一択になります。値上げを実施したようですが、スピードが向上しています。管理人の環境下で一部サーバーは300Mbps以上の速度が出ています。5月末に大規模な会議があるので、長期的なブロックが予想されます。
2020/03/16
ブロックは現在も断続的に続いており、特定のプロトコルはすぐにブロックもしくは速度制限されているようです。延期されている政治イベント開催前後には大規模なブロックが予想されます。現在UCSSは安定して接続可能な状態です。
2020/02/18
2月初旬からブロックがスタートして、3日前から観測史上最大のブロックが行われています。VPN系のプロトコルはもちろんのことShadowsocks, v2Rayも検知されているようです。最近は今まで一度もブロックされていない国外のDNSも一時的に遮断しています。ほとんどのVPNプロバイダーが壊滅状態で、現在安定して接続可能なプロバイダーはUCSS一択になります。2/18現在ほとんど全てのサーバーから接続を確認しています。
2020/01/24
今日から始まる春節にかけてブロックが始まったようです。今の所ExpressVPNも接続可能ですが、サーバーアドレスがブロックされると復旧まで1, 2日かかるようです。UCSSはブロックされないサーバーを多数設置しているので快適に使用可能です。